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貸倒引当金の仕訳【簿記3級】差額補充法と貸倒れの処理をやさしく解説

監修:小山晃弘(公認会計士・税理士)|更新:2026年6月12日

貸倒引当金は毎回のように出題される決算整理の主役。覚えるのは「差額補充法の計算」と「貸倒れ時にどの勘定を使うか」の2点だけです。

貸倒引当金とは?

売掛金や受取手形が回収できなくなる(貸倒れ)リスクに備えて、決算であらかじめ費用を見積もり計上しておく勘定です。「(売掛金+受取手形)×設定率」で見積もります。

💡 差額補充法=「見積額と今の残高の差額だけ」繰り入れる。見積額をそのまま繰り入れたら✗です。

仕訳パターンを表で整理

場面仕訳
決算(差額補充法)借)貸倒引当金繰入貸)貸倒引当金(見積額−残高)
前期に発生した売掛金の貸倒れ借)貸倒引当金貸)売掛金
当期に発生した売掛金の貸倒れ借)貸倒損失貸)売掛金
引当金残高を超えて貸倒れ借)貸倒引当金・貸倒損失貸)売掛金

例題を解いてみよう(アプリの実問題)

例題

売掛金¥10,000が回収不能と見込まれ、貸倒引当金を設定する。

答えと解説

借)貸倒引当金繰入 10,000 貸)貸倒引当金 10,000

引当金の設定 → 費用 → 貸倒引当金繰入(借方)。貸倒引当金繰入は費用の科目(借方)、貸倒引当金は負債性の評価勘定(貸方)です。将来の貸倒れに備えて決算時に設定する点を押さえましょう。

例題

売掛金¥50,000が貸し倒れた。貸倒引当金残高¥30,000。引当金不足分の科目は?

答えと解説

借)貸倒引当金/?  貸)売掛金 50,000

引当金不足分→貸倒損失(借方)。貸倒れが発生した場合、まず貸倒引当金を取り崩し、不足分は貸倒損失(費用)として処理します。引当金¥30,000では足りない¥20,000が貸倒損失になります。

ひっかけ注意ポイント

⚠️ 当期に発生した債権の貸倒れに、貸倒引当金は使えません。引当金は「前期末に見積もった分」だから。当期発生分は全額「貸倒損失」です。

まとめ

①決算は差額補充法(差額だけ繰入)→ ②貸倒れは「いつ発生した債権か」で勘定が変わる → ③前期分=引当金を取り崩し、当期分=貸倒損失。

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小山
監修:小山晃弘(こやま あきひろ)公認会計士・税理士・米国公認会計士。「お金がなくても質の高い学習を」を信条に、簿記の無料学習アプリ「ガブの簿記トレーニング」を開発・監修。